よく使われる言葉に「情けは人のためならず」というものがあります。
中には勘違いして、「親切(情け)はその人のためにならない」と覚えている人もいるかもしれませんが、本来の意味は「人に親切にすれば、その人(相手)のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる」という意味です。
つまり、お釈迦様の教えられた「因果の道理」がここにもあるのです。
善因善果、悪因悪果、自因自果という因果の道理の教えをここでも学ぶことが出来ます。
また、浄土真宗親鸞会では「自利利他(じりりた)」という言葉が紹介されています。
「善いことをすれば幸せに、悪いことをすれば不幸になる。自分の行いが、幸不幸の運命をつくる」という因果の道理。
自分さえ良ければいい、という「我利我利(がりがり)」の考えでは自分が不幸になってしまう。
相手の立場に立って心を配って、互いに気持ちよく接することができる「自利自他」という考えが、皆を幸せにするという因果の道理をお釈迦様は教えられたのです。
悪をやめて善いことをしなさい、と教えられたお釈迦様の真意は皆が幸福になれる道を説かれたのです。
因果の道理は、とかく「因果応報」、「自業自得」と言われ、悪事を戒める言葉として教えられていますが、お釈迦様が説かれた「因果」とは、皆を幸福にする真理を教えられた素晴らしい教えなのです。
「因果」とは、「原因と結果」とも言われますが、「因果の道理」を説かれたのは、全ての人を本当の幸せに導くぞ!というお釈迦様の確固たる決意が感じられる教えなのではないでしょうか。